熊本学園大学経済学部は、1964年に開設された熊本商科大学商学部経済学科に淵源をもち、1967年に経済学科1学科の経済学部として発足して、現在にいたっています。この間、一貫して経済学の基礎的教育を基盤としながらも、1980年代以降の「国際化」や1990年代以降の「IT化」、そして近年の経済活動と法・行政との相互関係の複雑化などに、経済学の視点から対応できるよう、国際経済学科・リーガルエコノミクス学科や、経済学科「情報コース」の開設により、研究・教育体制の充実をはかってきました。そのもとで、地元・熊本県を中心として、内外にわたる有為な人材を輩出してきたものと、自負しております。経済学部では、まず3学科に共通する基盤として、一国規模での経済構造を大局的に分析する「マクロ経済学」と、家計・企業・政府といった経済主体の行動を詳細に分析する「ミクロ経済学」という、現代の経済学において対となる経済理論の基礎科目を学びます。そのうえで、経済学科では理論的理解をさらに深めることを中心に、特に情報コースでは、膨大な計量的データをあつかう現在の経済分析では不可欠となりつつある情報技術を、経済学と有機的にむすびつけながら習得することを目指します。また国際経済学科では、地球規模のひろがりと複雑な相互関係をもつにいたった現代経済の実態について、貿易といった国際経済学の基本的問題とともに、経済と複雑に絡みあう各国の社会的・文化的特徴にも視野をひろげて、大局的な理解を目指します。一方、リーガルエコノミクス学科では、適切・円滑な経済活動をうながすために種々の法的枠組が設けられ、複雑化している現状をふまえて、経済と行政との接点となる財政などを中心に、法と経済とが織りなす構造の把握を目指します。
またいずれの学科においても、日々の講義・演習をとおした基礎的鍛練はもちろんのこと、経済学科を中心とする「経済学検定」(ERE)への挑戦、国際経済学科の約1ヶ月におよぶニュージーランド・中国・韓国での「国際事情研修」、リーガルエコノミクス学科における各種企業・行政機関でのインターンシップなど、実体験をとおして鍛練の成果をひろげ確かなものとする様々な機会も用意されています。
多くの方々のご支援を得て、本学経済学部は上記のような教育体制を整備しつつ、2007年に40周年を迎えることができました。その伝統をふまえつつ、今後もさらなる飛躍のために、意欲ある学生諸君と地域社会の厳しい選択眼に耐えうるよう、伝統に甘んじることなく自己の点検・改良をすすめて、より充実した教育と研究の成果を社会に還元していく所存です。







